仮説
2001年という年は重要な年である。
911テロとの戦いがスタートした年、2008年オリンピック開催が中国に決定した年、そして12月に中国がWTOに加盟した年である。
この年を境に世界の貿易量が拡大し商品市況は活況化した。
中国のボーナスステージというわけだね。オリンピックで多大なインフラ投資を行わせ、ビジネスを展開する。オリンピックが終われば、投資を回収する。よくあるパターンだよね。(もって10年かな。1936年ドイツ(ナチス)、1980年モスクワ、1988年韓国、2004年ギリシャ、2008年中国、2020年日本)
また、ドルインデックスを見てもわかるように極端なドル安が展開し始めたスタートの年である。
通常、ドル建てで決済される商品市場はドルの市場への供給量が増加するにつれて値が上がるものである。
なぜなら、決済にその分のドルが必要だからだ。
仮に原油1バレル=10ドルだった場合と1バレル=100ドルだった場合を単純比較すると、取引に必要なドルの量は、10倍違う。
そして、戦争には多くの原油を必要とするからこの間の原油の値上がり幅は大きく膨らんだ。しょうがないよね、テロとの戦いだから。
実は、今ちょっとした仮説を立てている。中国はなぜ、ボーナスステージが終わったのか?
そして、流れを大きく変えたのは尖閣諸島での小競り合いから中国がWTOの規則を破ってレアアース規制をかけたことから始まっているのではないかと考えている。(全体的な資源相場の終焉は、2011年5月にビンラディンが亡くなってテロとの戦いが終わったこと。これにより、戦費を浪費しなくてよくなり、ドル安からドル高に転換したからね)
2012年3月15日に日米欧が中国をWTO に提訴したことが、2001年12月から始まった中国のボーナス相場の終了だったのかもね。と。
基軸通貨の【ドル】ってやっぱりすごいんだなとつくづく思うわけで、その管理をしている【IMF】にはなかなか逆らえないんだわ。
IMFの内政干渉ひどいよね。
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