レバと野村
個人は引き続き、逆張りがお好きなようで日経レバETF(野村)の口数は8月12日の急落局面から一気に1748万口→5831万口に急拡大している。
この間、野村の先物手口では73801枚の買い越しとなっており、日経平均を下支え、先物建玉は9月25日時点で84000枚と他を圧倒している。
問題はこれ、すべて含み損なんですよ。
上昇過程でうまく捌けるのか、それとも投げの燃料となるのか。
日銀の保有ETFはすでに6兆3000億近く積み上がっており、年内7兆円の目標達成は残り3ヶ月、月2000億円程度の介入で達成可能なため、どこかの時点で枠を広げる緩和の動きは出てくることだろう。(効果は薄いと思うけども。)むしろ、米国の債務上限問題に絡めて外債購入を切り出してくる方が効果は高い。もしくは、インフレ物価連動債の購入という形だろう。
仮にすべての日銀のETF保有が1321で賄われたら?という仮定の元、日銀の保有単価の推移を示すとこのように試算している。まだ、日銀としてはコスト割れはしておらず余裕がある点は注目したい。
米国市場は底打ちしたのか?ヘッジファンドのパフォーマンスを示すHFRXグローバルヘッジファンド指数は、今年の3月から急落しており、ヘッジファンドは概ね不調である。
上記リンク先のトピックスにも書いてあるが、ジョン・ポールソンファンドが9月20日からのクリントン女史の薬価への言及を受けて、これまでバブルを続けていたが急落し、その結果、医薬バイオ関連に注力していたビルアックマンやジョン・ポールソンのファンドは大きくやられているようだ。
ともに、医薬品バイオセクのポートフォリオに占める割合が高いだけに今回のバイオ株の急落でロスを被っている。政府による租税回避規制が敷かれたことで、買収の旨味がなくなったために、イベント・ドリブンが失敗してるしね。
ここまでパフォーマンスが悪がいとなれば、懸念されるのが解約請求ということになる。米系HFは11月決算のところが多く、またこの時期になるとミューチュアル・ファンドが損失確定の動きに出やすい。単純に確定申告を控え11月までに損を確定する動きに出やすいからだ。
最大限に警戒されるのが、原油やシェール、ハイイールド債の動きということになるだろう。
原油価格はそうでもないが、シェールやHYGは200日線の乖離が大きくなっており、一旦の反発が期待されるが、一過性のものに留まり下落ということになれば、米国市場の更なるクラッシュも警戒はされるところだろう。むしろ、それを期待しているわけで。
もうアベノミクスも終わった、米株のトレンドも終わったと誰もが総悲観となったところがバブルのスタート局面だと思うのです。
日米ともに14500円/14500ドルのNN倍率1倍を見たいところではあります。
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