SPRは利益確定へ

戦略的石油備蓄(SPR)

戦略的石油備蓄はアラブ諸国の米国向け原油輸出禁止による石油供給の混乱に対応するためにフォード大統領が1975年に設立したものである。戦略的備蓄は、メキシコ湾岸の地下塩層内に掘られた貯蔵庫に最大10億バレル(1億3,500万トン)の石油を貯蔵するもの。


戦略的石油備蓄から、初めての原油放出が行われたのは1991年1月であり、この時、イラクのクウェート侵攻中にエネルギー省は2,100万バレル(284万トン)の原油を売却した。

次に石油備蓄放出が行われたのは1996/7年であり、連邦予算の赤字軽減のために2,800万バレル(378万トン)が売却された。

それぞれ、その後のロシア解体に繋がっている。


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2014年3月12日のSPR放出から一年。

米国政府は利益確定をしている。


サウジと米国の姿勢に変化が見られ、リバウンドの動きが意識されている。


急落局面では、1段目の下落幅の3倍幅下落したことからリバウンドもそれなりに大きくなるかもしれない。


その場合の最大容認リバウンドは70ドル、想定リバウンド62ドル辺り。いわゆる横ばいの調整局面が理想の展開。その後、ダメ押し的な30ドル以下の下落に注目したい。


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たいてい、相場の大きな流れでは大物が亡くなったあと少し下落したあとリバウンドの動きとなるため今回も同様の動きとなるのかどうか。


2015/4/8


追記

原油のリバウンドが継続