ハーバード大とエール大学と姉妹校のMITが作る米政権
クリントン政権時の主なスタッフの中には、現在のFRB議長のイエレンや、財務長官のルーが含まれています。
現在でも、バブル必要論のサマーズもいるし、シティやゴールドマンで活躍し裁定取引の神と呼ばれたルービンの姿も。
さて、オバマ政権の誕生の背景には一つのあるプロジェクトが存在します。
2006年、ブルッキングス研究所で開催されたシンポジウムでオバマ上院議員(大統領ではない)は、ハミルトンプロジェクトなる対共和党政策に対抗する論文を発表しています。
この論文の、制作に携わっていたのがクリントン政権下で財務長官を務めたルービン。
その後、雑誌エコノミストで次期大統領候補にオバマ氏が浮上し、衰退した米国の救世主として、2008年の選挙では初の黒人大統領として選ばれました。
何が言いたいかと言うと、オバマ大統領のきっかけ作りとなったハミルトンプロジェクトのブレーンがルービン元財務長官であり、現在のオバマ大統領の経済顧問はほぼ全員がルービン氏の信奉者が構成されているということ。(ウィリアム・コーエン氏による)
(オバマとルービン)
上記画像の登場人物を見ればわかりますが、現在でもオバマ政権に与える影響力は相当大きいはずです。
ちなみに、ルービンはグラススティーガル法を破棄して直接のバブルを生み出した張本人ですし、ルービンの後任の財務長官に就いたサマーズもバブル必要論者です。
問題はここからです。
なぜ、彼らの影響力が強いのか?
オバマ大統領はハーバード大学の出身です。この政権には、ハーバード大のネットワークが生かされているのではないか?
実はルービンにしてもアルゴアにしても、サマーズにしても、ルー財務長官にしてもその出身校はハーバード大学になります。当然、さまざまな横の繋がり、縦の繋がりがあることでしょう。
ですが、クリントンやイエレンはハーバード大学ではなく、エール大学の出身です。ハーバード大ではないのですが、ハーバード大の設立とエール大学の設立の歴史を紐解くと見えてくることがあります。
実は、ハーバード大学の設立背景には、宗教があります。
欧州で宗教対立が起き、迫害を恐れてイングランドからアメリカ大陸に渡ったピューリタンと呼ばれるキリスト教のプロテスタントは、自由の国アメリカを建国しました。そしてピューリタン達の子息のための教育機関として初めて作られたのがハーバード大学でした。
もともと、ハーバード大学は神学校としての位置づけで、自身が信仰するプロテスタントを神格化するために作られた大学でもあります。
ですが、その神格化に異議を唱えるグルーブが出てきました。
ハーバード大が行う神格化とは違う形で、オリジナルの神格化を目指そう・・と生まれたのがエール大学です。ハーバード大学の卒業生によって設立されたのが、このエール大学でした。
結局は、根幹は同じなのです。
そして、当然彼らのネットワークは1700年代から粛々と受け継がれているわけです。
また、ハーバード大学と同じケンブリッジにあるMITの存在も忘れてはいけません。近年、ハーバードとMITは姉妹校としての位置づけとなっています。
有名な卒業生に誰がいるのか?
バーナンキやドラギ、BOEキング総裁など。
(ドラギ総裁とバーナンキ)
そして、彼らを教えたのが現FRB副議長のスタンレーフィッシャーとなります。
(現FRB副議長のスタンレーフィッシャー)
これらの知的階級はよっぽど、排他的なのか独自のネットワークを作りたがる傾向にあるんですかね?
ですが、だからこそ見えてくるものがあります。
それは、とことんバブル化させる・・・・といことです。考えても見てください。世界で一番大学の基金が大きいところはどこか?
ハーバード大です。そして第2位はエール大。株高を演じた方がいいですよね、当然ながら。
そういう背景もあって、民主党の政策運営(クリントン政権の踏襲)は、とんでもないバブルを生み出していくのだと考えています。クリントン政権の第2期にITバブルを生み出したようにね・・・
(再送終り)
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