ドル円

ドル円はほんとによく上げた。ただ、為替相場は相対であるため、行き過ぎすると修正が入る。今回の人民元切り下げの動きも、さすがに中国側が牽制球を投げてきた。人民元売り/円買いの動きは、ペッグ制を取っているドルにも影響を及ぼし、ドル売り/円買いの動きとなる。

問題は、1990年からのドル円の動きの中で現在最大限に積みあがった出来高水準である。そして、この高水準の買いを演出しているのは個人投資家である。まだ、140コール2016年6月期限は売買活発。上を見ている投資家も多い。

ここから、日銀がさらなる緩和を続け円安を許容するのか?当然、中国との競争力の問題でそれもありだが、米国債との絡みから見るとどうか?

中国が買い手から外れた以上、日本が米国債の買い手となるためには大掛かりな円高が進み、米ドル介入という形で米国債購入に入る方が賢明だと思う。


出来高の水準からは、100ドル近辺への急落を秋以降にかけてみたいもの。

この水準から20%下落水準だが、仕組債の影響で、投げが投げを呼ぶ展開も頭に入れておきたい。

とにかく個人投資家が買いすぎ。

日経平均?原油価格の下落で市場のエネルギーコストは低下するはずだが、このボーナスをそぎ落としているのが、円安の影響である。

原油安/円高・・・日本市場にとってはこの上ないボーナスステージ。