とばっちりを受けたオージー
上記画像は、理財商品の担保として扱われるアルミ、銅、ニッケル、天然ゴム、鉄鉱石の推移を表したもの(理財商品担保インデックス)。現在、2009年の水準にまで落ち込んできている。
中国はもともと商品を担保に資金の借り入れが合法化されていて、輸入業者は海外から輸入した銅などを担保に低利で海外銀行から融資を受け、その資金を高い利回りの金融商品で運用して利鞘を稼いでいる。不動産しかり、理財商品しかり。
世界の銅市場の消費の5分の2は中国が占めていると言われるが、輸入業者のファイナンスの可能性が高く、実態はかなり水増しされていると見ていたほうがいい。大量に輸入してはファイナンスして、在庫として積み上げてきたと。(その規模80万トン)
この規模の銅が市中に流れてくれば当然、銅価格は暴落する。
他の商品でも同じやね。
そのおかげでとばっちりを受けているのが、AUD。
理財商品担保インデックスは2011年をピークに右肩下がりで、後を追うようにAUD/USDも下落となっている。
中国の実力以上の商品消費(消費と言われるが、実際は融資資金確保のための過剰輸入)が、不動産の下落や国内景気の悪化などで行き詰まりを見せ、保有している担保の銅含め、アルミ、ニッケル、天然ゴム、鉄鉱石の売却を加速させていると見る。
その結果需給バランスが崩れ、資源価格下落に伴い資源国であるオーストラリア通貨が売られるという図式が発生している。
大量の中国のファイナンス需要→商品担保に外銀融資→高利回り商品に投資→中国の旺盛な資源消費と勘違いし、資源国は大量に資源輸出→中国市況悪化→在庫の山抱える→在庫処分→資源価格下落→AUD下落→中国デフォルト発生→資金ショートし、保有する商品の投げ売り→投げが投げを呼ぶ展開に・・・・
という連想が働く。
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